国一結果&修論中間発表会


国家公務員試験
6月23日に郵送で自宅に結果が届き、無事国家公務員一種試験の経済職区分で最終合格することができました。思ったより順位も良く、経済職1915人の受験者から224人が最終合格した中で、18位で最終合格することができました!
ここから2週間以上にわたって官庁訪問という各省庁別の採用プロセスを通じて内定者を決定します。本来は財務省や外務省、金融庁など、他の省庁も回った上で比較しながら進路を決めていくのが納得感のある官庁訪問の仕方なのですが、個人的に修士論文の中間発表があって忙しかったのと、経産省への想いが昔から強かったので、経産省一本に絞って訪問しています。まずは経産省を全力で受けてみて、落ちてしまったら内定をもらっている商社に、もし良い返事をもらえれば経産省に進路を決めようかなと今の段階では思っています。


修士論文中間発表会】
TMIの修士論文の中間発表会が6月27日(土)にありました。発表8分、質疑応答7分と時間は短いものでしたが、教授陣が勢ぞろいしてずらっと並んでいる前でプレゼンテーションをするのは、かなり緊張感漂うものでした。
「システムダイナミクスを用いた新技術の導入・普及に関する考察 -電気自動車を事例として-」という仮の題目で発表しました。低炭素社会に向かう世界的な潮流の中で、運輸部門での石油依存率を低下させる圧力がかかり、代替燃料車として電気自動車が注目されています。本格的な普及が期待される中、ガソリン車の圧倒的な優位性(技術、コスト、燃料インフラの面)を崩して電気自動車が市場に普及していくのは難しいのではないかと一般に言われています。電気自動車を普及させていくためには何がボトルネックとなっているのかを検証し、そのボトルネックを取り除くための政策のあり方について提言したい、という内容で発表しました。具体的な研究手法としては、MITのSystem Dynamics Groupという研究グループが「代替燃料車の導入・普及モデル」を構築してきたので、それをベースに日本市場に合うようにアレンジしてモデルを作り、政策の感度分析を行いたいと話しました。
教授陣からのコメントは以下のようなものでした。

  • なぜ電気自動車に絞るのか?例えばプラグインハイブリッド車、水素燃料電池車など他の競合となり得る代替燃料車もモデルに組み込む必要があるのではないか?
  • MITのモデルをベースにするのも一つの手段だが、簡易なモデルでもいいから一から自分で構築する方が、オリジナリティのある論文に仕上がるのではないか?
  • モデルの信憑性を決める鍵となるであろう、要素間の関係性を示す係数を正確に設定するのがかなり難しいのではないか?


正直、今までシステムダイナミクスという手法自体学んだこともないし、本格的なモデルも組んだことがないので、来年の2月までに論文が仕上がるのか不安の方が大きいです。ただ幸い、何だかんだで研究室の環境は恵まれていると思っています。指導教官のT先生はシステムダイナミクスをMITで学んだことがあるみたいだし、影山研の同期のメンバーも日頃から僕のテーマについてディスカッション・パートナーになってくれています。それにしても、マッキンゼー出身のT先生とBCGとベイン内定者の同期二人に囲まれて、論理的に思考を組み立てていく力がいかに足りていないかを痛感する毎日です。研究は正直しんどいこともありますが、自分に不足している論理的な思考力や、自分の頭で徹底的に考え抜く力を、来年社会に出るまでに鍛える絶好のチャンスだと思って前向きに頑張りたいです。