2011年の振り返りと2012年の目標

毎年、年末か3月末になると一年間の振り返りと次の年の目標を書いているが、過去の記事を振り返ると全く達成できていないものがあり非常に恥ずかしい。例えば、Toefl-ibtは105点を目標にしていたが、こちらはまだ達成できていない(直近の点数は100点)。また簿記2級もまだ取得できていない。ただ、こうして毎年の誓いを立てること自体は自分の頭を整理する上でも意味があると思うので、今年も懲りずに振り返りと新年の目標を掲げたいと思う。


【2011年の振り返り】
社会人1年目であった2010年と比べても、貴重な経験を色々とさせてもらった。震災の後は、震災対応業務や、実際に福島県のある地方自治体に2週間派遣されて業務をお手伝いする等を経験できた。また、初めての異動も経験した。新しい部署では、ありがたいことに課の新政策の立案に関する仕事に携わることができている。仕事の質として充実した一年を過ごすことができた。
こうした経験をさせてもらう中で、ひたすらロジ・事務作業・課内への仕事の割り振り業務だけしていた一年目には気づくことのできなかった、国の役人として必要だと考えられる能力・知識を自覚することができた。派遣された地方自治体では、その自治体の新しい産業施策・復興計画について現実的で実行可能な提案をすることが求められた。そうした提案をするためには、法律・制度の知識、企業経営、経済に関する高いレベルの知識が求められた。また課内で新政策に関する業務に携わる中で、真に必要だと思う政策を省内外の幹部といった関係者に対して説得していく過程では、統計・バックデータをきちんと示し、理論的根拠に基づいて政策を立案することが必要であることも理解できた。


【2012年の目標】
2012年はじっくりと腰を据えて勉強していきたい。何を勉強するかについては、2年ほど前に読んだ竹中平蔵さんの「マトリックス勉強法」という本での整理を急に思い出したので、それに従って整理をしてみたいと思う。横軸に「(資格試験などの)天井がある勉強/(決まったゴールのない)天井がない勉強」、縦軸に「(仕事に直結する)人生を戦うための勉強/(仕事には直結しない)人間力を鍛えるための勉強」をとり、勉強を大きく4つのカテゴリーに分類している。こうして視覚化すると、非常に納得感があって分かりやすい。2012年はこれらをバランスよく勉強していきたい。


財務会計の理解
新しい課では税制の担当もしている。税制は企業のインセンティブ構造を大きく動かす極めて重要な政策ツールの一つ。税制は原則として全ての企業に適用され、より広範に企業行動を変える点で、特定の企業や産業を対象とする補助金よりも影響力は大きいように思う。この重要な政策ツールとしての税制を理解するためにも、財務会計の知識は必須。IFRSへの移行等、国際動向に合わせて常に変化している分野でもあるので、簿記2級を取得しておしまいではなく、継続的に最新の動向を勉強していく必要があるように感じている。


・経営法務の理解
会社の設立・倒産、M&A等による事業統合にあたっての問題点や障壁を探るため、あるいは知的財産・特許をいかに企業の収益や競争力に結び付けていくかを検討するためには、経営法務の理解が欠かせないのではないかと考えている。勉強方法として例えば、中小企業診断士という資格の中に「経営法務」という科目があるので、手始めにこの参考書を買ってきて勉強するのもありかと思う。


・教養を高める
仕事では、企業の部長・課長レベルの方々や大学の教授・准教授等、自分より年上の人たちと接することが多い。また今の部署になってからはそう多くないが、外国の政府関係者の人たちと接することもある。そうした人たちと円滑に会話を進めていくためにも、教養として世界遺産や歴史について勉強したい。特に日本の歴史については、関心の強い年配の方たちや外国人が多いように感じるので、重点的に勉強していきたい。こうした歴史を初めとする一般教養は、最短で2年半後に行くことになる留学でも役に立つと考えている。その際、資格の取得は一つの指標になるので、世界遺産検定や歴史能力検定などを楽しみながら受験したい。