修論執筆修了

修士論文
明日最終提出の修士論文ですが、今さっきようやく執筆作業が終わりました!あとは2月16日にせまった最終発表会に向けて準備を頑張るのみです。ちなみに枚数が多ければ良い論文ってものでは全くないですが(むしろ冗長だと批判されがち)、全部で本文が136枚になりました。これだけの分量の文章を書き切った経験がなかったので、今は束の間の満足感に浸っています。

12月までは本当に先が全然見えなくて、毎日精神的に余裕がなかったのですが、1月になりようやく道が開けてきました。1月に西野先生の提案で、被験者実験を行ったことがプラスに働きました。これは、実験中に獲得した得点に比例した報酬を支払うことで、被験者に経済的インセンティブを与えて、実社会における人間の意思決定を観察する、という主旨のものです。今回でいえば、被験者に自動車メーカー、消費者、燃料インフラ業者のいずれかの役割を与えて、代替燃料車の導入に関する意思決定を実際にしてもらいました。これは実験経済学という学問的に確立された理論に基づいています。ちなみに人間の意思決定やインセンティブの構造を明らかにして実社会の制度設計に応用しようとする実験経済学や行動経済学は、今経済学の分野では最もホットな分野の一つのようです。(2002年にこの分野での実績を挙げた教授がノーベル経済学賞を受賞している)個人的にも興味があるので、春休みに個人的に勉強してみたいです。
専用のアプリケーションを使って経済実験をプログラミングしたり、被験者を集めたり、実験会場をセッティングしたり、結構手間がかかり大変でしたが、実験をゼロから設計するところから実際に実施するまでやり切れたのは、自分にとっても自信になりました。何より、協力してくれた友達や後輩の温かさに感動しました。みんな自分の修論や就活で忙しい中、快く実験に協力してくれ、おかげで何とか論文を書き上げることができました。感謝してます。

肝心の論文の結論は、「わりと当たり前の結論だよなぁ」と教授にも言われてしまいましたが(泣)、当たり前の結論を理論的・学問的にきっちりと裏付けられたかと思うので、これはこれで有意義な論文になったのではと自負しています。



実験中の様子


【学生団体の国際会議】
あと、全く関係ないですが、僕が副代表をやっていた(こないだ代替わりしました)SUS+という学生団体が主催で、3月に国際会議を開催します。(AGS Anual Meeting 2010)「アジアのサステイナビリティ」というテーマで、実際にアジアの学生を中心に海外からたくさん学生を招聘して、5泊6日の泊まり込みで議論したり、講義を受けたり、フィールドワークをしたりします。運営委員や参加者を常に募集中です。誰がこのブログを見ているかは分からないですが(笑)、もし興味がある人がいたらHPを通じてでもいいので、是非連絡をください。

修論が終わったら、こちらの運営に本腰を入れたいと思います。