近況報告3

国家公務員試験
教養試験が39点(45点満点)、専門試験の経済が33点(50点満点)でした。一次試験の合格ラインは95点満点で50点代と言われているので、おそらく一次試験は突破できたと思われます。ゴールデンウィークは水戸にある母親の実家に帰ったり、バスケしたり、昔の友達と久しぶりに会ったりとダラダラ過ごしてしまったので、今日から気合を入れ直して今月24日にある二次試験に向けて勉強をしていきたいと思います。


【内定先】
内定をもらった二社のうち、政府系の金融機関の方は内定を辞退しました。非常に魅力のある同期・社員の方がいて最後まで悩みましたが、グローバルな舞台で社会の役に立ちたいという想いをより実現できそうなのは商社だと考え、最後は二社の中では商社を選択することにしました。商社を受けることは隠していて突然の内定辞退をしたため、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、人事の方はこちらの言い分をじっくり聞いて下さった上で気持ちよく送り出してくれ、懐の深い素晴らしい会社だなと改めて思いました。後は無事に国家公務員試験の二次試験に受かれば、商社と官庁の間で進路を悩みたいと思います。

内定先の商社ですが、学部時代に仲良くしていた都市工学科の同期二人、また去年の俯瞰経営学という授業で一緒の班だったTMIの友達が一人、さらにバスケつながりで一緒にカレッジリーグという大会にも参加した社会基盤学科の友達が一人、同じ会社に内定していることが分かりました。同期になるであろう人に大学時代親しくしていた友達が多いというのはすごく心強い気持です。また4月下旬に内定者六人で飲み会を開いたんですが、頭が切れる知的なタイプというよりかは、人当たりが良く聞き上手で、話していて気持ちのいい人が多いなぁという印象を受けました。実際、この日集まった人たちは僕ともう1人を除いては体育会の水泳部、ラグビー部の学生で、スポーツをずっとやってきた爽やかなタイプの人たちでした。また今度16日に内定者全体の懇親会があるので、そこでも他の内定者と交流を深められればと思います。


【研究のテーマ】
8日に影山研の研究会があり、研究の方向性がまた少し変わったので、備忘録として書き残しておこうと思います。
当初の題目は「環境分野におけるベンチャー企業の役割とイノベーション 〜電気自動車を事例として〜」というものでした。IT業界でのHewlett-PackardやGoogle、バイオ業界でのAmjenやGenentechのように、大企業でなくベンチャー企業イノベーションの担い手として重要な役割を果たしてきた歴史があります。同様に、環境分野においてベンチャー企業イノベーションの担い手となり得るのか、なり得る場合どのような役割を果たしていくのかという問題意識の下研究を始めました。実際調べていったところ、アメリカにはTESLA MOTORSを初めとした電気自動車のベンチャー企業があり、日本にも電気自動車の核となる部品であるリチウムイオン電池を開発するエナックス、エリーパワーといったベンチャー企業があることが分かりました。初めはこうしたベンチャー企業の研究開発体制に違いはあるのか、成功するベンチャー企業にはどのような組織体制・特徴があるのかを明らかにしようと思っていました。しかしそもそも電気自動車市場の競争は始まったばかりで、どの企業がシェアを獲得するかはこれから明らかになる段階であり、修士論文として学術的に意義のあるものが来年2月の段階では書けないのではないかとK先生・T先生に指摘されました。

一方でアメリカのベンチャー企業で、ベタープレイスという企業があります。この会社は電気自動車の開発を行っている企業ではなく、電気自動車の充電設備と電池交換施設のインフラネットワーク整備を行う会社です。イスラエルデンマークでは既に政府と組んでインフラ整備を行っています。日本においては、まずは都内にあるタクシーを電気自動車化することで、初期需要の創出や認知度拡大を図ろうとしているようです。そこで研究として、このビジネスモデルが本当に成功するのか、料金体系や補助金制度、電池交換施設ネットワーク等の条件をどのように設定すればビジネスとして成功するのかをシュミレーションするのは面白いのではないかという話になりました。実際僕自身の学部の専攻も都市工学で、交通のシュミレーションも演習でしたことがあるので、「ネットワーク分析を用いた電気自動車のビジネスモデルのあり方」という方向性で研究を進めていくことになりました。


欧米で約1500万円で売られる電気自動車「テスラ・ロードスター