「続ける」技術

日本の行動科学マネジメントの第一人者と言われる石田淳さんの本。昨日読んだ本(仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか)の中に、仕事のできるビジネスマンは継続的に物事をやり続けられる仕組み化が上手いという話がありました。そこで、物事を継続的に「続ける」技術についてこの本を読んで考えてみました。


「続ける」技術

「続ける」技術

・何かを続けたければ、自分の「行動」に着目することが重要。
・「続ける」ための基本は、(1)ターゲット行動の発生をコントロールする、(2)ターゲット行動を邪魔するライバル行動の発生をコントロールする、の二つ。
・ある行動の発生をコントロールしたければ、その行動が起きる環境条件を意図的に揃える「先行コントロール」が必要。
・具体的には、(1)行動の補助を決定する(勉強しやすいように参考書を鞄に入れておく)、(2)行動を動機づける条件を整える(勉強を3時間したらごほうびとしてデザートを与える)、(3)行動のハードルの高さを調整する(勉強部屋にテレビを置かない)の三つによって「先行コントロール」する。
・その他、「続ける」コツとして、期限や目標数値を盛り込んだゴールを設定すること、行動の増減を目に見える形にして計測・記録すること(メジャーメント)周囲の人を巻き込むこと、がある。


非常に短く平易な言葉で書かれた本でしたが、内容は分かりやすくかつ実効性の高いものでした。行動を増やしたり減らしたり自分の思うままにコントロールしたければ、その行動の起こる「環境」を整えることが重要だという考えが新鮮でした。
また「続ける」コツの二つ目に挙げられた、行動の増減を目に見える形にして記録することというのは、以前読んだレコーディングダイエット(http://d.hatena.ne.jp/fukudakitchou/20071021/1192972735)の手法と考え方が同じだと思いました。つまり、自分自身の行動を変えたいと思ったらまずは自分自身の行動パターンや習慣を知るところから始めるべきだという考えです。さらに周囲の人にあえて宣言したり協力をお願いすることで、継続的に「続ける」プレッシャーを自分に与えるという考えも面白かったです。
今僕は色々とやるべきタスクが多い中で、国家公務員試験対策の勉強時間を増やしたいと思っています。早速今日から、参考書を常に鞄に入れて持ち歩き、テレビやパソコンといった誘惑のない図書館や自習室で勉強し、毎日の勉強時間を記録し、家族や友達に宣言して勉強を「続けて」いければなぁと思います。