逆境の中にこそ夢がある

法学部の友達に紹介してもらった本です。蒲島先生は高卒で熊本県の農協に勤めた後、ネブラスカ大学農学部ハーバード大学大学院博士課程を経て、現在は東大法学部教授という異例の経歴の方です。子供の頃から優等生だったわけではなく、決してストレートな順調な人生でなかった蒲島先生だからこそ、一つ一つの言葉に重みがあったように思います。いくつか心に刺さる言葉があったので、忘れないうちに書き留めておこうと思います。

逆境の中にこそ夢がある

逆境の中にこそ夢がある

  • 不介入主義の私が唯一勧めるのならば、本をたくさん読むこと。今の私があるのは、まぎれもなく、高校時代に学校に行かずに読みふけった本のおかげである。
  • 120%の力を出せば、どんな逆境でも乗り越えられる。寝る間を惜しんで勉強をしたり、筋肉が壊れるくらい運動をしたり、そうやって120%の力を出した人は、人生のチャンスをつかむことができるのだろう。
  • これまでやってきたことは回り道に見えることであっても、いまになってみればみんな必要なことだったと気づく。ムダなことなど結局は何一つないし、誰一人、どれ一つ欠けても今の私はないのだ。
  • 逆境こそが人生の成功の鍵になる。逆境にいる人こそ、飛躍する距離は誰よりも大きくなるのだ。
  • 私は自分に夢があったことを心の底から幸せだと思っている。しかし、夢を持つだけでは何も起こらない。夢に向かって一歩踏み出すことが重要なのだ。そして踏み出した後には、要所要所で、自分自身をギリギリまで追い詰めていかなければならない。
  • 同時に、それぞれの人生の舞台で、人々の期待を裏切らないことも大変重要だ。それぞれの舞台で、人々の期待に応えた人だけに、次の新しい活躍の舞台が用意されるのだ。そこで出会った人の期待値を上回るようにまた努力をして、また次の活躍の舞台に立つ。

この本で一番言いたかったことはおそらく、夢を持ちそれに向かって一歩踏み出すことがまずは重要であること、さらに一歩踏み出した後は自分を限界まで追い込み、お世話になっている人たちの期待を裏切らないように努力することで、成功への道が開けるということなんだと思います。
僕自身高校時代までは、両親や学校の先生を初め、お世話になった人たちの期待を裏切らないという一心で、自分を限界まで追い込んで部活や勉強を頑張ってきたように思います。でも大学に入ってからはこういう気持ちを忘れかけてしまっていた気がします。
来年の国家公務員試験を受けると言ったら、家族も高校時代の先生も、他の先輩や友達も頑張れと応援してくれました。これからは来年の試験に合格するという目標に向けて、今までお世話になってきた人たちの期待を裏切らないよう、自分自身を追い込んで120%の力で頑張ろうと心に誓いました。