【リーダーシップ】
俯瞰経営学の先週の課題はリーダーシップとは何かでした。リーダーシップに関する論文を四つ読み、それに関して自分なりにまとめ、授業中にディスカッションするというものでした。僕自身がまとめた「リーダーシップ」の要件とは、以下の三つの資質を持ち合わせていることです。

1.編集力
編集力とは、膨大な量の情報から、いくつかの情報を抽出し、それを構造化・可視化できる力のことである。知識と情報が膨大な量まで膨れ上がっている現代において、本当に重要な情報を抜き出し、構造化することで、あらゆる問題解決に役立てる力が必要となる。この力を、「編集力」と言う。

2.発信力
発信力とは、自分の意見・ビジョンを明確で具体的なメッセージとして発信できる力のことである。編集力によって膨大な量の情報や知識を構造化し、新しい知見を発見したとしても、それを明確で具体的なメッセージとして他者に発信できなければ、組織内のメンバーは混乱し生産性は低下してしまう。明確で具体的なメッセージを発信するためには、「言葉」の力を信じ、「言葉」を自由自在に扱える知が求められる。

3.共感力・人間関係構築力
あらゆるバックグラウンドを持つ人と共感し、良好な人間関係を構築できる力が必要である。なぜなら、いくら編集力によって新しい知見を発見し、またそれを具体的に発信できる力があったとしても、メンバーと共感し良い人間関係を構築していなければ、実際に人を動かすことはできないからである。共感する力を向上させるには、以下の二つを心掛ける必要がある。一つは、「風土」を理解することである。「風土」とは、相手の生まれ育った国での習慣、文化、言語を理解することで初めて相手と共感を生むことができる。もう一つは、相手やTPOに合わせて様々な自分を演出することである。これは決して偽った自分を演じるということではなく、場面に応じて自分本来の持つ人格特性の中から適切なものを選び、表現することで、他者と良好な人間関係を構築することができるということだ。