ヨーロッパ旅行

2月26日から3月13日まで都市工の友達5人でヨーロッパ旅行に行ってきました。17日間でイタリア、バチカン市国、フランス、モナコ、スイス、スペイン、ベルギー、ドイツ、オランダの9カ国。都市工の卒業旅行ということで、主に各国の歴史的建造物や世界遺産を巡る旅となりました。一緒に行った友達の建築や都市計画、世界史に関する知識の豊富さに感心すると同時に、自分の教養のなさに焦りを覚えたりもしました。建築や歴史について語るとボロが出るので(笑)、その他の文化や生活に関する点で気付いたことについて忘れないうちに整理しておきたいと思う。


【治安】
スペイン、イタリアは想像していた以上に治安が悪かった。実際僕はバルセロナの電車内で、グルになった若者4人くらいに囲まれてスリに遭いそうになった。さらにバルセロナオリンピックの会場に向かう途中、明らかに貧しい10代半ばくらいの女の子が、施設への寄付金と称してお金を巻き上げようとしてきた。観光地とは言え、スペインで1、2を争う大都市のバルセロナでさえ警戒心を緩めることができず、リラックスして街を歩くことができなかった。
ヨーロッパの中でもドイツやベルギーのように北に行けば行くほど治安は良くなる印象はあった。とはいえオランダではアムステルダム駅で黒人にいきなり肩を叩かれ、金をくれと迫られたりもした。どの国でもこうしたお金絡みの嫌なことがあって、日本はいかに豊かで治安が良いか改めて認識できた。


【サービス】
ヨーロッパは日本と比べサービスが良くないことが多い。もちろん、スペイン人やイタリア人のようなノリの良さや、誰に対しても気さくに話しかけるような雰囲気はすごく好きだ。例えば、ローマを歩いていたら「ナカータ!」と陽気に絡まれたりしたのは楽しかった。ただ、多くの従業員は日本のように「お客様は神様」といった意識を持っていなかったように思う。料理も出てくるのが遅いし、駅員の対応も冷たいことが結構あった。対応の親切な人もいればそうでない人もいるのは日本もヨーロッパも同じだけど、総じて日本のサービスがいかに優れているかを知ることができた。


【英語】
第二外国語のドイツ語は全く話せるレベルではないので、ヨーロッパでは基本的に英語でコミュニケーションを取った。どの9カ国も観光スポットの従業員は英語を話せたけど、街中のショップ店員や駅員の英語のレベルは全く異なっていた。あくまで自分の感覚だけど、イタリアとスペインはあまり通じず。フランスは通じる人もいればほとんど話せない人もあり。スイス、ベルギー、ドイツ、オランダに関しては皆流暢に話す、といった感じでしょうか。実際調べてみると、TOEFLの平均点はibt換算で日本が66点なのに対し、オランダが105点、ドイツが100点であった。*1


【体格】
ヨーロッパ人は総じて体格が良かった。身長が高いのはもちろん、太っている人も多かった。そういう体格のいい人で柄の悪そうな人が4,5人のグループになって歩いてくると、威圧感があって怖い思いをした。日本人を初めアジア人は、身長が低い上に体もやせているのでひ弱そうに見え、スリの標的になりやすいのかもしれない。実際調べたら、日本人の男の平均身長は170.7cmなのに対し、オランダは182.5cm、ドイツは180.2cmだった。*2


【総括】
ありきたりなまとめ方だけど、やはり日本が一番住み安い、日本は素晴らしいということを再認識した旅行だった。もちろん自分の英語力が足りないために意思疎通が十分にできなかったことが原因で、ヨーロッパに不便さや不満を感じた面もあるかもしれない。ただそれを抜きにしても、謙虚さや礼儀正しさ、慎ましさといった日本人が大事にしてきた美徳は、間違いなく世界に誇れるものだと感じることができた。これからも僕自身、日本人としてそういった美徳・精神を大切にしていきたいと思った。


【最後に】
旅行に行くと疲れも溜まってくる上に、一日中一緒に時間を過ごしプライベートな時間が取れないため、お互いの嫌なところが見えてきがち。だから旅行に2人きりで行くとよく喧嘩するのを耳にする。僕自身この旅で周りの嫌な面も見えたりしたけど、おそらく僕自身もそれ以上に周りに嫌な思いをさせたりしたはず。それでも最後まで楽しく過ごせたのは一緒に行った友達のおかげです。一緒に行った4人、特に終盤の1週間2人で過ごしたノリ、本当にどうもありがとう!



ヴァチカン市国にて。

イタリア、スペイン広場にて。

フランス、ニースの街並み。

スペイン、グエル公園にて。

フランス、ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」。

フランス、モンサンミッシェル