卒論の厳しさ

今日は卒論会議といって、学生が教授陣に卒論の進行具合を報告する会議がありました。
うちの研究室は毎週木曜日に二時間ほどかけて行っています。
僕が専攻する都市工学は、いわゆる実験やシュミレーションを地道に行ってデータを分析する研究ではなく、かなり文系の研究に近いです。
つまり、フィールドワークをしたり、関係者にヒアリングをしたり、論文を読み込んだりして、自分なりの見解を述べるもので、数式をいじくったりプログラミングを行ったりは全くしません。


正直初めは卒論なんて適当な態度で取り組んでも単位をくれて、卒業できるだろうと高を括っていました。
けれど、毎週の卒論会議でおざなりな発表で済ませようとすると、容赦なく教授陣から叱咤されます。
先週も友達が准教授にかなり厳しめに叱咤されました。
今日は僕が、自分の本当に関心があること・問題意識が全くわからない、もっと主体的にテーマを定めて取り組まないと何も得られないと指摘されました。
教授のアドバイスにしたがって卒論テーマをコロコロ変えていたのは事実なので、もっともな指摘でした。
ちなみに僕の卒論テーマは、都市開発のファイナンス中央区の都市開発→日本橋川高速道路移設プロジェクト→容積移転制度を用いた都市再生、という風にどんどん変わっていってしまいました。


都市工学科においては、卒業論文というのは長期にわたる一つのプロジェクトで、自分で都市に対する問題意識を見つけ、その問題に対してどのようなアプローチで分析を行うかの計画を立て、最後に問題に対する自分なりの見解を論理的に述べる、という一連の流れを習得させるためのものであるようです。
他の学科では割と研究室としてやらなければならないタスクが決まっていたり、テーマを与えられるケースも多いようなので、都市工の卒論は自分で問題設定をしなくてはいけない分大変だけど、やりようによってはプロジェクトを成し遂げる力がしっかりつくように思います。
今日から卒論に対する姿勢を改めて、2月の提出まで主体的に計画を立てて仕上げていきたいです。