高校生が感動した「論語」
- 作者: 佐久協
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/06/27
- メディア: 新書
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小学校の時までは道徳の授業があったが、中学以降は道徳の授業を受けた覚えがない。
そんな大人のための道徳の教科書が「論語」であり、それを慶応高校で長年教えてきた著者が現代風の訳で書き下ろしている。
当たり前すぎて普段の生活では忘れがちな、親への感謝・友人への思いやり・後輩への接し方・勉強の意義・礼節の大切さ、を改めて意識させられる。
特に政治家・官僚・弁護士・医者・経営者に将来なりたい人や、人の上に立つリーダーには是非読んでもらいたいなぁと思う。
印象に残ったフレーズは…
- 『善く生きるということ』
大いに学び、学んだことはしまい込まずに実践すると気分がいいぞ。考えの遠く隔たった者とも語り合い、友達づきあいができるようになると楽しいぞ。周りが自分を認めてくれないからってクサるなよ。オンリーワンとなるよう精進しようや。
- 『師』
人が三人以上で行動した場合、その中に自分の師となる者を必ず見つけられるもんだよ。優れた者はもちろんお手本になるだろう。劣った者に関しては、その行動を真似しないように心掛ければ、これも立派にお手本になるじゃないか。友達の悪に染まったなどというのは、とんだ言い逃れだよ。
- 『努力と精進』
自分よりすぐれた人物を見たら、ひがんだりせずに、自分もああなろうと発憤することだ。逆に、劣った者を見た場合には、侮らずに、自分にも同じ欠陥がありはしないかと反省してみることだよ。
- 『大人物と小人物』
心の広い人物は話しぶりも穏やかで、表情や態度もゆったりとしているが、心の狭い者はいつもコセコセ・ビクビクしている。大人物と小人物の違いは外見で分かるものだよ。
- 『友人と交際』
有益な友人が三種、有害な友人が三種あるよ。正直者と誠実者と物知りを友人にするのが有益な三種。見栄っ張りとゴマスリと口達者を友人にするのが有害な三種だ。